古野のブログ

今こそ、人間関係の構築を

2021.01.04

新年あけましておめでとうございます
本年も引き続き、よろしくお願い申しあげます。

昨年はコロナ禍の対応で、大変な一年だったと思います。
今年も当面は厳しい状態が続きそうですが、今出来ることに取り組み、現場の組織・人材を支援していきましょう。
新年の冒頭にあたり、今年の我々の取り組みをお伝えしたいと思います。

リモートワーク含めて、働き方や働く環境、上司-部下の関係、組織やチームの在り方が変わりつつあります。
しかし、変わらないのは『お互いの関係性』です。いや、逆にますます重要になるでしょう。
「自分を知り、相手を知る」まさに原点なのですが、最低限そのことを確実にする必要があります。ここのところ、自己理解が出来ていない(憧れの人になっている状態)人が、増えています(入門講座で事前確認が必要になっています)。少し心配です。
その上で、関係性の把握です。日本人の平均的な層はノンバーバル・コミュニケーションを必要と感じています。しかし、リモート環境では限界があります。その結果として、相手の理解不足のままプロジェクトを動かすことも出てくるでしょうが、その場合、どうやって相手と〝相乗効果を生み出す〟のか不思議でなりません。
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当社も去年の6月からリモートで「チームエクササイズ」(チームでの意思決定や創造性開発の議論)を始めました。計10回ほど実施しました。
このエクササイズの狙いは「FFS理論は、チームの生産性の事前予測が出来る」ことと「メンバーの関係性で自分の役割がわかる」ことを体験していただくものです。
「意思決定の議論」や「創造性を広げる議論」は、ほぼ事前予測通りでした。各自の役割認識も同じレベルでした。その結果を受けて「リモートでも可能」と手応えは感じました。
参加者からは「良いチームに編成してくれたからでしょうが、リモート会議が意外にやりやすかった」というコメントが多数あったのです。
このコメントは、想定外でした。

我々はデータで編成をするのが当たり前。それを実感していただけるかどうかに関心がありました。
しかし、参加者は『初めて出会う人とチームを組んで35分で議論して、アウトプットを出してください』というお題は、〝確かに難儀だった〟のです。リモートで誰ともわからぬ人と議論させられるのです。「どうすればいいのかなぁ」と心配事だったのです。

私は〝FFSデータがない世界〟で仕事をしなくなって久しいのですが、なくて「上手くやれている人」に対して、思わず尊敬してしまいます(笑)。
ただ、それは素晴らしい知見の持ち主で、稀有な人材だと思います。しかし、多くの企業には、そうそういません。では、どうすれば、いいのでしょうか?
〝普通の人〟で出来るようにするのが『経営の努め』です。

『働き方』に関する議論は、これからも広がるでしょう。
我々は、そのことに関して特に言及する立場ではありません。
しかし、いずれにしろ〝人間関係の構築〟は重要になります。それを科学的に取り組むことが、最善の策なのです。

今年も、良い会社、良い組織が一つでも増えることを祈念しております。

株式会社ヒューマンロジック研究所 代表取締役

古野 俊幸(ふるの・としゆき)

関西大学経済学部卒。
新聞社、フリーのジャーナリストなどを経て、1994年、FFS理論を活用した最適組織編成・開発支援のコンサルティング会社・CDIヒューマンロジックを設立。
CDIヒューマンロジックのホールディングカンパニーとして、1997年に株式会社イン タービジョンを設立し取締役に就任。2004年4月からインタービジョンの代表取締役に就任。その後、社名変更を経て、現職。
現在まで約600社以上の組織・人材の活性化支援をおこなっている。チーム分析及びチーム編成に携わったのは,40万人、約60,000チームであり、チームビルディング、チーム編成の第一人者である。

A 16  B 9  C 14  D 17  E 3 / DAC

使命感、決断力をもって、有事に変革を推し進めることを得意とする。組織先導型。

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